介護資格の中でも公務員として働ける特殊な資格であり、福祉事務所では社会福祉主事の配置が義務付けられていることからその重要性が見て取れる。社会福祉主事任用資格を取得するには社会福祉に関する科目を履修する必要があるが、これは通信課程などでも行えるため、忙しい介護士の方でも問題なく取得できる資格だ。ただし、4年生大学へ入学して学ぶ場合、相応の費用がかかる。支払う費用と得られるリターンまで考えた上で、社会福祉主事を目指すかどうか考えてみるとよいだろう。
そんな社会福祉主事の資格を活かせる職場はいくつもある。先ほど紹介した福祉事務所では生活保護や児童福祉法に対する指導を行う。専門知識がなければ対処が難しい問題なので、社会福祉主事の知識を最大限に活用して活躍できる良い機会だ。また、社会福祉施設に就職して相談員になることも可能だ。こちらも福祉事務所で働くのと同様に公務員として活躍できるため、介護士でありながら公務員という安定性を得たい場合は、社会福祉主事任用資格はうってつけの資格と言えるのである。また、公務員以外では民間施設で社会福祉主事という資格をアピールすることも可能だ。高齢者や利用者に対する相談援助を行う機会は多く、民間施設では多くの人手を必要としているため、いずれにせよ多くの職場で高く評価されるだろう。一般的な介護士のイメージとは異なるかもしれないが、十分魅力的な資格と言える。